FIP(猫伝染性腹膜炎)について、改めて
この記事まとめ
- FIPは猫腸コロナウィルスが変異したもの
- 猫腸コロナウィルスはなんと50%の猫が感染しているとも
- 変異さえしなければ重症化することはほとんどない
- 治療法はまだ明確ではない
FIP(猫伝染性腹膜炎)って何? 治るの? 不治の病って聞くけど。
それはですね。
死んでしまう確率がとっても高く、
世界で一番、恐れられていると言ってもいいくらい危険な猫の感染症なんです。
仮に、若い猫が発症してしまったら、
あっという間に、短期間で死に至る恐ろしい病気です。
「獣医さんが治したらええやん」と思われるかもしれませんが、
残念ながら、現時点では効果的な治療法は、確立していません。
(GS-441524やmutianなど、救える可能性は出てきていますが…)
発症してしまうと、ほぼ100%死んでしまう完治しない病気だとされているんです。
この病気は、猫伝染性腹膜炎ウイルス(FIPV)によって、引き起こされます。
このウイルスは、どこからくるの?
実は、一般的に日本の猫の50%が感染していると言われる
猫腸コロナウイルス(FCoV)が変異したものなんですよ。
怖い話ですよね。
半分の猫が感染しているんですよ。
でも、安心してください。
変異しなければ、そんなに悪さしないウイルスなんです。
何の症状も出さないか、あっても自然に治ってしまう下痢レベル。
重症化することは、ほとんどありません。
ここからが怖い話。
この猫腸ウイルスが何らかのきっかけで、
突如、変異して猫伝染性腹膜炎ウイルスに変わってしまいます。
こうなれば、大事になってきます。
次回はもう少し詳しく、FIPについて解説していきます。